2010年12月14日火曜日

無事帰国&COP16の成果について

 虫博士です。

 代表団3名は無事帰国しました。長いフライト後に再開した日常、時差にまだ体が追いついていませんが…。

 昨年のCOP15は終了直後には「失敗だった」と失望も広げました。最終盤に日本、アメリカ、EU諸国、中国、インドといった主要国首脳による非公式な話し合いの内容をもとに作られた「コペンハーゲン合意」はその十分とは言えない内容と、作られかたへの批判もあり全会一致の承認は得られず、全体会合で採択されたのは「コペンハーゲン合意に留意する」という強制力も持たないものだったからです。
 しかしCOP16では全会一致で合意書を採択。その内容も重要な前進を含んでいます。
 環サミ代表団をその一員としてCOPに参加させてくれたCASA(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)の声明から引用します。なお冒頭の「CMP」は、京都議定書の締約国会議のことです。

***引用ここから***
 CMP 決定は、京都議定書の第2約束期間を前提に、先進国の削減目標を京都議定書の第1と第2約束期間との間に空白を生じさせないように決めなければならないとしている。
  COP 決定は、この決定は将来の合意が法的拘束力を持つことを予断させるものではないとしながら、平均気温の上昇を2℃未満にすべきことを認識し、世界全体の排出量を可能な限り早くピークアウトし、2050年までに大幅な削減が必要とされている。
 そして、アメリカ、中国などを含めて、各国がコペンハーゲン合意に書き込んだ目標を補助機関の決定に書き込むことになった。
 COP17 での合意が法的拘束力あるものになるかどうかは今後の交渉に委ねられ、ピークアウトの時期も明記されず、2050 年の削減量が書かれていないなどの不十分な点はあるが、これらの決定はCOP17に向け重要な足がかりになると評価してよい。
 また、コペンハーゲンで失われた多国間交渉への信頼が回復し、途上国と先進国との間の信頼関係が修復されたことは、今後の交渉に明るさをもたらすものである。
***引用ここまで***

 日本政府や財界へのこれからの働きかけとそのために世論をどれだけ大きく広げられるかが、世界の未来を決めることになりそうです!環サミの運動を広げることが重要です。

2010年12月11日土曜日

菅の京都の神隠し?

 ちへいコップです。気になる記事が取り上げられていました。
 国際NGO「CAN」のフリーペーパーに、ファイナンシャル・タイムスの記事が掲載されていました。そこでは「千と千尋の神隠し」の画像に菅総理の顔をくっつけ「菅総理は京都議定書を洗い流そうとしている(要約)」と主張した広告記事(NGO「Avaaz」と「tcktcktck」が主体に作成)を掲載し、その紹介がされていました。京都議定書第2約束期間に頑固に反対し続ける日本の姿勢を皮肉った記事でした。今会議での日本の姿勢は世界から非難を浴びています。
朝日新聞記事(画像あり)表示できなかったらごめんなさい。
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY201012110115.html

バス待ちの間に

 どうもちへいコップです。星空がきれいです。

 朝は疲れて寝過ごしました。
 バス待ちの間、COP16会場に向かう専用バスのバス停の案内の仕事をしている女性と話しました(英語で!)。この方はCOPの間だけこの仕事をしており、本職はデザイナー。自己紹介やそれぞれのやっていることについて話しました。途中でトヨタ自動車の話になり、トヨタの技術力はすごいと話していました。ぼくや虫博士がトヨタが工場の排出量削減に後ろ向きなこと、テスト走行コースのための森林伐採の問題などを英語で話しましたが、なかなか十分に話せませんでした。
 海外では、日本の経済界が温室効果ガス削減に猛反対して政府を動かしている事実はほとんど知られていないと思うので、日本の問題を世界に提示していくことができたらすばらしいのではないかと感じました。大学時代で今一番英語を勉強しているかもしれません(笑)

 午後はセントロ(カンクン中心街)を歩きました。地元のデパートやショッピングセンターに行きました。高級ホテルの近くだったこともあり大きい建物でした。スーパーマーケットの商品はどれもアメリカンサイズでした。カートもレジもアメリカンサイズ、レジには実に幅60センチは超えようかというベルトコンベアが。

 その後、COP16の公式イベント会場である、「Climate Change Village」に行きました。企業ブースの集まる建物や、子ども向けの環境問題の科学展やメキシコの紹介パビリオンがありました。後に詳しく報告します。

12月9日の各国首脳の発言

 COP16派遣団のルクセンブルク(H.M)です。
 昨日の各国首脳発言のなかでのソロモン諸島の環境大臣の発言が印象に残ったので紹介します。
 ソロモンの環境大臣は「私たちは地球温暖化解決する道徳的な義務を負っている」「私たちの自己中心的な考えで議論を進めてはいけない」「子どもたちの声に に耳を傾けなければなりません」「私たちは歴史的責任を負っています。そしてカンクンで成果が出せます。」と力強く発言していました。
 まさに日本は京都議定書第2約束期間に賛同せず、自己中心的に議論を進め世界の合意を邪魔しているとしか思えません。

 ソロモン諸島は千葉県より少し大きな国です。他にもマルタなど小さな国が少しでも合意に向け議論を前に進めようとしているなかで、日本政府の発言はとても恥ずかしかったです。

2010年12月10日金曜日

Via Campesina

「虫博士」よりビア・カンペシーナ(農民の道)のフォーラムについて詳報です。

ビア・カンペシーナは国際的な農業者・農民の運動団体。日本からは「農民連」(農民運動全国連合会)が正式に参加しています。
農業や農業者の暮らしを守れ、ということを基本にすえて、温暖化問題では「小規模家族農業と食糧主権こそ地球温暖化の解決策」と提言し、行動しています。(詳しいことはぜひ「農民連」のサイトを読んでください!農業問題は各国ごとにさまざまであることも手伝って、短く説明しようとしても長くなってしまう…)
南米で生まれたビア・カンペシーナには、現在はアジア、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカを含む各国から農民と農民の運動体が参加。今回メキシコは「本拠地」であることもあり、単独で「キャンプ」をはっています。コペンハーゲンの時には「Clima forum」という、国連未登録のNGOの集まりに参加していましたが、なにしろ今回は人数も規模も文字通り桁違い。

バスケットゴールや運動場の巨大な空間を借り切って、フォーラムのない間はステージ上では常に爆音でラテンなバンドたちがかわるがわる演奏していて、お祭りのようです。
ステージの反対側の天幕の下では、手染めやプリントのTシャツや手作りアクセサリーや音楽CDも売られています。やっぱりお祭りみたいです。

会場内にはマルクスがVサインをしている絵の入ったポスターがあったり、一本の木と一頭のチョウが描かれたCOP16の公式マークの、木の葉を紙幣に、チョウを髑髏に描き替えた過激な皮肉の横断幕があったり、その他たくさんの主張を持った紙が張られています。共通するのは「気候変動や炭素を商売の道具にするな!」ということのようでした。

わたしたちが到着した12月7日には大規模なパレードも行ったそうです。
今日の目玉企画は、ビア・カンペシーナの創立者の一人でもあるボリビア大統領(!)モラレス氏の参加するフォーラム。アメリカやオーストラリアからの参加者も発言していたのが印象的でした(残念ながら発言のほとんどがスペイン語だったこともあり、内容は把握しきれませんでした…)

モラレス氏はなんとたちっぱなしで1時間以上公演。会場に呼びかけるたびに歓声が上がり、旗が振られ、あるいは楽器が鳴り出します。「キャピタリスモ」と いう言葉がたくさん出てきました。温暖化でも農業や農民の暮らしでも、なによりも儲けが最優先されるという資本主義のシステムそのものが害悪をもたらしているということのようでした。同時に「ソーシャリスモ」という言葉も聞かれました。ベネズエラのチャベス大統領なども新しい社会主義、という言葉を使いますが、南米では民主主義をより進めた、誰もが豊かになる新たな社会への模索が強まっていることを実感しました。

集まっている人はみんな陽気で、運動の大変さはあるのに深刻さはこの場では感じられません。未来に向けて希望と期待をしっかり持っている人たちの集まりでした。

カンペシーナ集会に参加したボリビア大統領と人々

この投稿は、同行している公害地球懇の方が寄稿してくれました!

12月9日、農民連の方からの連絡でラビアカンペシーナ(農民の道)集会に参加する。バスを乗りついでキンタナ・ルー州庁の会場に行く。ラテン音楽と演説調の大声が聞こえる会場に入る。
やがて、アナウンスがあって、モラレス・ボリビア大統領が壇上の上の中心に座る。彼は外国のメキシコにいるがすごい人気である。彼はボリビアの農民出身大統領であるので特別だ。VIPに対する警察の護衛がないのも不思議だ。彼を迎えて世界の代表が自己主張をしている。英語のスピーチはすべて逐次スペイン語に訳している。日本代表は2人の農民連の代表の方が紹介されて、日本語で挨拶した。司会進行役も長々と演説している。会場に「シー」(イエス)と言わせながら、会場をひとつにして進めた。やっと、モラレス大統領にマイクが回った。彼は原稿を持たないで1時間演説した。
演説の内容は詳細にわからないが、二つの特徴があった。ひとつは、カピタリスモ(capitalism)の言葉が10回以上出てきた。新自由主義、帝国主義の言葉も出てきた。後段に、ソシアリスモ(socialism)も10回ぐらい出てくる。また、レボルシオン(revolution)も使われる。つまり、資本主義がラテナンアメリカ農民、小作人を苦しめていると訴えている。日本では現在あまり使われていない用語である。二つめは、南米、南アジアの用語から、中南米の諸国の名前が次々出てくる。ラテンアメリカは共通の祖先を持ち、スペインに征服され、スペイン語、カトリック経という共通の歴史、文化を有している特別の大陸である。モラレスはもはや外国の大統領ではなくて、中南米農民の指導者として親しく扱われているのだ。
演説中に冷たい雨が横殴りに会場に入ってくるが、熱気で体を暖めている。演説の前に降っていた小雨は、カメラに収まらない大きな二重の虹となった。カンクン歓迎の虹に見えた。演説集会閉会後、農民連の方たちに会える。記念写真を撮ったが、カンペシーナの人が撮影の中に入ってくる。きわめて友好的だ。その後、参加者に無料の食事が提供されている会場に案内された。腹いっぱいに食べた。この大きなテントの会場には寝袋で寝ている参加者もいる。今日は疲れたが、楽しい日であった。(イタリアーノ)

日本政府の発言聞いてきたお

ただいまメキシコ時間12でございます。現在会議場で各国首脳のスピーチをやっており日本を代表して松本環境大臣が発言しましたので、報告いたします。ちなみに日本語発言でした。

29日に経産省の有馬さんが発言して大非難を浴びて化石賞を受賞したのは記憶に新しいと思いますが、今日の環境大臣の話も中身はまったく変わらないひどいものでした。「すべての主要国が加わった実効性のある枠組みをつくる必要がある」「その枠組みを前提として日本の25%削減目標は実行される」と削減に積極的でない発言。「京都議定書では世界のCO2排出規制は27%しかカバーしきれない。だから京都議定書第2約束機関には賛成できない」と会議の日程はあと2日にも関わらず「全世界の参加する枠組み以外は認めない」という態度に固執し、交渉を遅らせる発言。
さらに「京都議定書はカンクン以降でも議論される」とカンクンで合意をつくろうとする各国の取り組みに逆行する立場をとり続けています。各国政府が温暖化政策についての決意を語り、会議終盤でなんとか合意を勝ち取ろうとしている流れの中での日本の発言はまさに異常としか言いようが無く、世界中から非難を浴びることは間違いありません(すでにアイルランド代表の発言の中で批判されていました)。

いったいどうしてこうなったのか。 その背景に政府が財界言いなりで温暖化政策を進めているということが決定的な理由になっています。先日の経団連イベントで経済界が温暖化政策にきわめて後ろ向きであることを感じました。財界言いなり菅政権がいかに世界の中異常な状態になっているのか感じた発言でした。

2010年12月9日木曜日

経団連イベントに参加

ちへいコップです。現地時間0時です。眠いです。

午後に経団連のシンポジウムに参加してきました。シンポジウムでは案の条というか、日本政府が2日目に大批判を浴びた京都議定書延長反対論とほぼ同じ発言 がされていました。後半には大学教授からの発言がありましたが、経団連の主張を肯定しようとする話やデータが連発。日本政府は今日も化石賞を受賞しました が、政府の主張の発信源がどこにあるのかはっきりしたイベントになりました。

その中で印象に残ったのがザンビアの方の質問でした。ザンビアでは実際に温暖化で亡くなった国民の数を挙げて(正確な数は覚えられませんでしたが)数多く の国民が温暖化のせいで亡くなっており、温暖化対策に取り組む金や技術があるのに取り組もうとしない日本と経団連の姿勢は、もはやジェノサイド(虐殺行為)である、と怒りをあらわにしていました。温暖化は先進国以上に途上国が大きな被害を受けること、そして先進国が温暖化対策に取り組むことが国際的責任 であることをあらためて認識させられました。

怒りながらも冷静に、しかし強く経団連や学者たちに質問し、訴えるザンビアの方。

ツバルの代表発言

COP16代表団のルクセンブルク(H.M)です。
今日は朝にNGO登録をして各国首脳の発言を聞きました。
なかでもツバルの代表発言が印象に残りました。
ツバルは小さい島国で、温暖化の影響で海面上昇が進み、実際に高波などで被害が出ています。
ツバルの発言は「ツバルには力に限界がある」、「気候変動はもっとも深刻な問題だ」、「ツバルには時間が無い」と強く訴えていました。被害がすでに出ている国だからこそ、とても深刻さが伝わってきました。
一方、世界が少しずつ合意を進めようとしているなか、日本政府は京都議定書延長について反対の姿勢を貫いています。

ツバルの現状を訴える、ツバルの首相代理 Enele Sosene Soponga氏

日本、COP16で2度目の化石賞第1位

12月8日午後11時のカンクンより「虫博士」です。
温室効果ガス削減の交渉に後ろ向きな発言をした国などに、国際NGO「CAN」が贈る「今日の化石賞」、またも日本が受賞です。
各国の首脳とともに日本の松本環境大臣もカンクン入り。各国のNGOとの対談の場でも、大臣は京都議定書の日本のこれまでの姿勢をまったく変えなかったというのが受賞理由です。
日本の1位が発表されました!不名誉です…。
奥は2位と3位を受賞したアメリカ合衆国。
表彰台には、その国のNGO代表がいれば国に替わって上ります。



今日は公開の会議で温暖化で国土が海に沈もうとしているツバルを含む各国の首相など発言を聞いたり、パン・ギムン国連事務総長が挨拶した途上国への支援や炭素税など財政関係のフォーラムを聞いた後、経団連主催のサイドイベントにも参加。さらに化石賞授賞式にも行ってきました。

サイドイベントについては代表団メンバーが投稿します!

2010年12月8日水曜日

COP16開催地、カンクンに到着

COP16派遣代表団のルクセンブルク(H.M)です!
日本時間の6時頃カンクンに到着しました!

カンクンは高級なリゾート地といった感じです。空港からホテル街へ向かう道でCOP16の大きなポスターが何枚もありました。
ホテルに着いたのは良いものの、色々とトラブルがあり大変でした。長旅の疲れから、現在部屋でぐったりしています。
少し休んで明日からの予定など確認したいと思っています。

2010年12月7日火曜日

アラスカの山火事が温暖化により増加

アメリカ、アラスカ州での山火事の数が近年大幅に増えているそうです。カナダとアメリカの研究グループが、科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス 電子版」の12月5日付に発表。
アラスカなどの地域では温暖化により山火事が増えるとの予測があり、この研究グループは10年間アラスカで山火事を調査。結果、10年間で発生数が2倍になっていることがわかりました。

山火事では樹木だけでなく、林床の植物や枯葉、泥炭なども燃えてしまいます。このため、全体では森林が蓄えるよりも多くの炭酸ガスが大気中に放出されているといいます。温暖化もさらに加速されることになります。


さてCOP16会場にいるNGOからの発信によると京都議定書延長に反対しているのは日本・カナダ・ロシアだけとのこと。しかもカナダやロシアも折れる可能性があるということで、日本が孤立する可能性もあるそうです。
大手排出国のアメリカや中国に排出削減を義務付けることは必要ですが、それがないから京都議定書を延長しないというのはおかしな話だと思います。

2010年12月6日月曜日

COP16に参加します!

昨年、COP15にも参加した「虫博士」です。
現地ではニュース発信と記録用の撮影などを主に行う予定です。参加にあたっての思いを投稿します。

現地に着く12月7日からは閣僚級会議が始まります。会議そのものは非公開のものが増え、傍聴はできないかもしれませんが、政府に働きかけるロビー活動や NGOの取り組みに参加してきます。ふたたび世界の人々の「温暖化を止めたい」という思いやエネルギーに触れることができるのは楽しみでもあり、身の引き締まる思いでもあります。

なにが話し合われて、なにが問題になっているのか。本当に進むべき道はどこなのか。日本のマスコミは正しく伝えないこともあるというのは、コペンハーゲンで痛感しました。また、個別の争点はややこしい話が紹介されることも多い気がしています。わかりやすく日本に伝えながら、会議の前進のために各国政府、特に日本政府への働きかけを行いたいと思っています。

2010年12月5日日曜日

世界平均気温、観測史上最高に

今年1月から10月までの世界平均気温が観測史上最高となりました。11月・12月の拝金気温が大きく下がらなければ、今年の年間平均気温も観測史上最高となる可能性が高いとのこと。世界気象機関(WMO)が発表。
過去10年間の平均気温も2001年から2010年が最高を記録。WMOはCOP16の場で「温室効果ガスの排出増がなければこのような上昇はない」として、各国に早急な地球温暖化対策が必要だと呼びかけました。

日本では京都議定書延長をめぐって途上国と先進国が対立しているかのような報道がありますが、実際に強硬な態度を示しているのは先進国でも日本とカナダなど少数です。(アメリカは京都議定書には不参加)EUはそもそも延長を主張しています。報道が本当に正しいかどうかも含めてよく見て、本当のことを知らせていく取り組みが大事になります。日本政府を積極的な姿勢に変えるために、ぜひ世界の報道にも関心を払い、ニュースなどが間違っていると思ったらマスコミにも意見を送りましょう。

COP15の10万人の市民パレード、日本ではまるで全体が暴徒と化したともとれるような報道がなされましたが、実際にはそもそも妨害するために入ってきた一部の団体の行動でした。現地でパレードに参加しましたが、破壊行為があったと知ったのは4時間以上歩いたパレードの終点についてからでした。平和的で笑顔と「温暖化を止めよう!」という世界の人々の思いを交流できたパレードさえ、その一部だけを取り上げて全体であるようにも取れるような報道をする、残念ながら日本のマスコミではしばしばあることです。真実を見抜く目を持ちたいと思います。

2010年12月4日土曜日

FoE、サイバーアクションを呼びかけ!

今日、渋谷でのグローバルアクションにも中心的に参加した環境NGOのFoEが、菅首相にメッセージを送ろうという緊急サイバーアクションを呼びかけています。
当該ウェブページの記事を転載してお知らせとします。

***転載ココから***
菅総理大臣に、メールしよう!

カンクンにいるFoEのキャンペナーは、今、日本政府に対してロビーイングを行っています。日本の菅直人総理大臣に対して私たちも声をあげていきましょう!

アクションは簡単です。
(1)以下の「サンプルメッセージ」をコピーします
(2)首相官邸のウェブサイトを開き、「ご意見・ご要望」の欄に(1)でコピーした文章を貼り付けます
首相官邸ウェブサイト:日本語で新しいウィンドウが開きます
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
(3)その他の項目を記入し、送信ボタン、続いて確認ボタンをクリック!
その他の項目は、無記入でも送信可能です

アクションをしたら、FoE Japan(softenergy@foejapan.org)にもお知らせください。こちらをクリックすると、件名入りのメールボックスが立ち上がります。そのまま送信してください。
メッセージなどもあわせて送っていただければ、後日まとめて公表します(個人情報は公表しません)。
菅総理大臣が何通のメールを受け取ったか公表し、さらにプレッシャーを与えることにつなげます。

※English:FoE英国でも同様のサイバーアクション「Tell Japan to stop wrecking the climate talks」を行っているので、そちらからもご参加いただけます。

日本人のサイバーアクションご参加者の皆さんへ

以下はFoEインターナショナルによるサンプルです。ぜひ「あなたの一言」を加えて菅総理大臣に送りましょう。
 (例)
 ・「地球温暖化対策基本法」を早急に成立させ、2020年に25%削減の目標を京都議定書と国内で約束してください。
 ・京都議定書の第2約束期間の目標を達成するために、地球温暖化対策税や再生可能エネルギーの全量買取の制度設計を速やかに行い、施行してください。

サンプルメッセージ

<テーマ>
温暖化交渉をつぶさないで!

<ご意見・ご要望>
菅直人総理大臣

カンクンで行われている国連気候変動交渉の開会式において、日本が京都議定書を拒絶する意思を発言したことを、とても残念に思います。先進国が排出し続ける温室効 果ガス排出を止めることができる唯一の国際法にもかかわらずです。

この議定書は、日本で採択されたものです。1997年に国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の第3回締約国会議(COP3)が行われたとき、日本は議長国としてリーダーシップを示してくれました。にもかかわらず、このような発言をされたことは、大変残念です。

カンクンでの国連気候交渉は、交渉プロセスに信頼を取り戻すという、とても重要な課題を持っています。先進国がとる行動は、参加国間の信頼を再構築するための鍵となるのです。

しかしながら、日本の発言は、歴史的な排出責任を放棄しているように聞こえます。さらに、交渉を混乱させ、カンクンで必要とされる前進を脅かします。

私は日本政府に対し、もう一度立場を考え直し、気候交渉の足を引っ張ることをやめることを求めます!日本を含む全ての先進国に対し、京都議定書の第2約束期間に、カーボンオフセットなしで2020年までに排出量を40%削減することを約束するよう強く求めます!
***転載ココまで***

2010年12月3日金曜日

温暖化の実際の影響など

COP16の開催前後に発表されたさまざまな情報を紹介します。

EU機構のひとつ欧州環境庁は、2009年の平均気温は世界平均では産業革命前とくらべ0.8度上昇、ヨーロッパでは1.3度上昇で世界平均を上回ると発表。
氷河の消失や海面上昇という事実のほか、2003年の熱波(7万人が死亡)を上回る規模の熱波が起こる可能性も指摘しています。

貧困を克服し原因をとりのぞくため活動する国際支援団体オックスファムは、今年の異常気象による犠牲者はすでに2万1千人で、昨年の2倍以上に達していると報告。COP16に対し対応を求めています。

温暖化との関連は不明ですが、今年はハリケーンの規模も発生数も最も活発だった年の一つでした。
被害がなかったのはたまたまアメリカ沿岸に接近・上陸しなかっただけ。一方でメキシコには甚大な被害を与えました。

2020年までに温室効果ガス排出量を最大約40%削減の目標を持つブラジルは、アマゾン熱帯雨林の今年7月までの年間伐採面積が昨年7月までの1年に比べ14%減少したと発表。
ブラジルは森林保護で目標の大半を実現しようと考えています。

日本政府の言動に批判が集まるのは根拠のないことではありません。COP15では最終盤にインドや中国などが削減目標を提示しました。これは国際合意をつくるためになんとか交渉を前進させようという姿勢の現れだったのだと思います。EU諸国などが、目標を示すとともに実際の行動で排出削減を進めてきたからこそではないでしょうか。

日本政府の姿勢を変えられるのは日本に暮らす私たちだけ。世界の流れを変える行動に参加するチャンス!明日、渋谷センター街で11時からのグローバルアクションにぜひ参加を!

2010年12月2日木曜日

排出削減の例など

日本で温室効果ガス排出を減らす、具体的な対策のひとつは、発電燃料の転換です。
1990年から2008年までに石炭火力発電によるCO2排出量が急増。しかし石炭は、同じ量の発電のために天然ガスの2倍近くのCO2を排出します。
火力発電の燃料を石炭から天然ガスにするだけでも8600万トン、日本全体のCO2排出量を7%も削減できます。
日本のすべての家庭でエアコンをまったく使わなくても、減らせるCO2排出量はわずか2%。一人ひとりの努力を本当に有効にするためにも、大口排出先への規制が不可欠です。
燃料の転換には設備投資は必要ですが、電力企業の資産からすれば大きくはありません。また、転換したら一定程度減税するなど、国による政策的支援も検討できるでしょう。

温暖化対策に反対している排出大手企業がしばしば口にするのが「国際競争力」という言葉。しかし世界はCO2削減に向かっており、ドイツなどはそこに新たなビジネスチャンスを見出すからこそ、政策も強化しています。今後の世界での「競争力」を考えれば、やるべきことは明らかだと思います。
この点で、岩波新書「低炭素経済への道」(諸富徹・浅岡美恵共著、720円)は、世界経済や将来の経済発展の観点も含め、日本の企業や政府がどうすべきかを提示しています。また、「これ以上削減はできない」「温暖化対策が経済を破壊する」というような議論にも、具体的な根拠をわかりやすく示して明快に反論。今年4月に出版された、COP15とそれ以降の情勢も踏まえています。オススメです!

2010年12月1日水曜日

日本、COP15に続きまたも化石賞1位受賞!

気候変動枠組み条約締約国会議に参加する国際NGO CAN が、国際交渉に水をさすような言動をした国々に贈る「今日の化石賞」。会議で途上国側が京都議定書の延長をもとめたことに対し、日本が「議定書の延長にはいかなる条件でも受け入れられない」「延長が決まっても、13年以降の削減目標を示さない」と発言したのが受賞理由のようです。30日の受賞国は日本のみ!2位、3位がなかったということは、他の追随を許さないほどひどいということだったのかもしれません。「京都議定書を殺そうとしている」と書かれています。
なお、初日29日にはカナダが1~3位を独占。この1年間の動向に対してでした。

URLはたぶんPC専用。
http://www.climatenetwork.org/fossil-of-the-day
こちらは授賞式の動画。

「京都議定書の生まれ故郷なのに!」と批判されていますが、当然です。

京都議定書は先進国だけに削減義務を課しています。日本が反対する理由は「一部の国だけが義務を追う体制を固定化する」「全ての国が取り組む体制が作られないと意味がない」などですが、途上国には「大量の温室効果ガスを出してきたのは先進国なのに」という思いがあるのは当然のこと。まず先進国が削減を実現する態度を示してこそ、途上国も納得するのではないでしょうか。そうした道を探求せず、頭から「延長は反対」というのは交渉を妨害する態度に他なりません。
日本政府に市民の意見を示しましょう!12月4日のグローバルアクションにはぜひ参加を。

次回以降のニュースでは、日本で実際に削減ができるのか?などについても、改めてお知らせしたいと思います。
温暖化問題がよくわかる書籍の紹介などもできれば…!

12月4日、気候変動グローバルアクション!

いよいよ開幕したCOP16。合意に前向きな動きを作り出すには、市民のアクションが不可欠です!今回はMAKE the RULEキャンペーンのグローバルアクションを紹介します。
かんさみメンバーとともに参加したい方はkannsami@yahoo.co.jpまでご一報下さい。

~以下、MAKE the RULEキャンペーンのウェブサイトから~
(URL:http://www.maketherule.jp/dr5/node/1285)

12月4日、気候変動グローバルアクション。渋谷でシロベエとハイタッチ!
日本が温室効果ガスを確実に削減するための法律の制定を求めるMAKE the RULEキャンペーンは、グローバルアクションに参加します!
メキシコ・カンクンで11月29日~12月10日まで行われる国連の気候変動防止会議(COP16)期間中、世界で同時にアクションを行います。温暖化をとめたい、という市民の声を、日本政府と各国政府に届けましょう!

<日時>  12月4日(土)11:00~12:00 
<場所>  渋谷センター街の入口付近を予定
<内容> シロベエ実行委員長とスタッフが、みなさんに温暖化防止のための国際交渉の前進と、日本国内の取り組みの前進を訴えます。ぜひみなさん、温暖化防止の思いを込めてシロベエや私たちとハイタッチしましょう!
<参加団体・参加者> MAKE the RULEキャンペーン実行委員団体・賛同団体

※参加は自由です、当日直接お越しください。
※当日の天候・事情等により変更の可能性があります。
※当日のボランティアスタッフも募集しています!行動をしてみたいという方、ぜひご参加ください!
<主催>    MAKE the RULEキャンペーン実行委員会 
<問合せ> FoE Japan 中根、吉田 TEL: 03-6907-7217 jimjim@maketherule.jp

2010年11月30日火曜日

京都議定書の「第2約束期間」とは?

日本政府が延長に反対している「京都議定書」ですが、2012年に終了する「第1約束期間」について「その後の期間」を設けると定めています。その内容として、「第1約束期間で削減目標が達成されない場合には第2約束期間に3割増で目標を持ち越す」という手続きも決められています。

京都議定書は延長も想定して決められたものでした。当時の議長国日本にはこれを守り、推進していく責任があると思います。

地球全体の、人類全体で取り組まなければならない温暖化対策。大量の温室効果ガスを排出してきた先進国のひとつである日本は、その責任を自覚して行動しなければならないはずです。やるべきことは国内の温室効果ガスの50%以上を排出する大企業の「京都議定書延長反対」の声を代弁することではなく、大幅な排出削減を実現し、世界をリードすることでしょう。

環サミがCOP16に派遣する代表団からは、日本政府の現地での発言などもリポートしたいと思っています!

2010年11月29日月曜日

COP16開幕!焦点と市民の役割

メキシコ・カンクンで29日よりCOP16が開催されます。
焦点は、2013年からの対策の枠組みづくり。京都議定書が先進国に温室効果ガス削減を義務づけた「第一約束期間」が2012年までなのですが、その先の枠組がまだ決まっていません。
COP16に向けた準備会合でも、残念ながら進展はありませんでした。今年は4回の会合がありましたが、新たな議定書はまだ草案もありません。温暖化対策が各国の経済活動に及ぼす影響の大きさ故に、交渉が難航しています。

2011年のCOP17での議定書合意をめざす、その基礎作りがCOP16の課題と言われます。一方議定書は、採択後に各国での手続きがあるため発効まで時間がかかります。京都議定書では7年以上かかりました。11年に合意ができても発効までの空白が生まれれば、温暖化の進行に拍車をかけかねません。なにより、新たな枠組作りはさらに難しくなります。

EUなどは、京都議定書に基づき議定書の延長を提起。第2約束期間の目標を設定することは現実的な提案といえます。
しかし菅首相は「わが国の選択としてあり得ない」などと反対を表明。日本の温室効果ガス排出の大手である石油・電力・鉄鋼・自動車などの産業界9団体はこれを評価した上、「万が一にも延長を受け入れることがないよう強く要望」する提言を連盟を発表しました。
日本政府のこの姿勢は、温暖化対策に反対する業界に同調して、国際合意に向けた交渉をストップさせるものです。私たち市民の働きかけを強める必要があります。
「環サミ」はCOP16に3名の代表団を派遣しますが、国内での
取り組みも重要性を増しています。

国会では「温暖化対策基本法」が成立するのか、その中身がどうなるのかも問われています。

2010年11月23日火曜日

夏の猛暑と気候変動

 今年の夏は、気象庁の記録が残っている過去113年間で最も暑い夏でした。
 東大大気海洋研究所がスーパーコンピュータで再現実験したところ、過去30年間の長期的な海水温上昇が、高温原因の2割強を占めるという結果がでたそうです。11月19日に発表されました。
 気象庁はこの夏の猛暑について、エルニーニョに続きラニーニャが起きたこと、太平洋高気圧の勢力が強かったなど多くの要因が重なったと9月に発表しています。

 実験を行った中心メンバーの一人で、気象庁の異常気象分析検討会長でもある木本昌秀教授は「長期的な温暖化の『底上げ』分がなかったら、猛暑はここまでひどくなかった」と説明しました。長期的な海面水温上昇の原因の半分以上は温室効果ガスなど人間活動が起源だとみており、排出量削減などの努力が必要としています。

2010年11月16日火曜日

日本政府の進める「排出量取引」

 日本の企業の温暖化ガス削減「自主目標」達成のために、日本政府は2国間での排出量取引制度作りを進めようとしています。
 「COP15で国際合意で認められている」として進めていますが、そんな事実はありません。その実態は?
 残念ながら、日本が新しいしくみをはじめようとするときには、抜け穴作りのことが多いです。WWFは6つの懸念を表明しています。詳しくはWWFのサイト内
「二国間クレジット制度」についてWWFが持つ懸念のページをぜひ読んでください。

 日本企業の排出量自体が増えても、それを海外での事業拡大で相殺してしまえるような運用が懸念されています。さらに、企業進出先の国でもそれが削減量としてダブルカウントされたりする懸念もあります。
 大企業はもうけるばかりとなり、しかも削減につながらない危険性さえもはらんでいます。

 もちろん排出量取引自体は、本気で削減のために運用すれば有効でもあります。しかし実際になにが狙われているのか、注視していく必要があります。

 さて大企業といえば、トヨタがCOP10の土地愛知で、広大な里山をつぶしてテストコースを作ろうとしていることも問題となっています。これで何がSATOYAMAイニシアティブか、といわれかねない事態のひとつです。

2010年11月11日木曜日

COP10の成果と COP16

 大変遅くなりましたがCOP10の成果についてお知らせします。
 COP10は名古屋議定書と愛知目標を採択して終了しました。
 名古屋議定書は、遺伝資源の利用には原産国の同意が必要としています。過去に利用され製薬会社などに多大な利益をもたらしている遺伝資源や、遺伝資源を元に化学合成してできる「派生物」をどう扱うかなどは明記されていません。今後の協議にゆだねられています。
 愛知目標は生態系保全のための2020年までの目標です。「20年までに生物多様性の損失を止める」という目標は途上国が経済開発への規制を嫌うなどして合意できず、「損失を止めるために効果的な緊急の行動をとる」というものになりました。また、具体的な個別目標も決まっています。
 2012年まで議長をつとめる日本の行動も注視する必要があります。今後の動向もお知らせできればと思っています。

 一方メキシコで開催される気候変動枠組み条約のCOP16。10月に中国の天津で特別作業部会が開かれました。COP16で拘束力を持つ合意は作れないのではないかという見方も強くあるそうです。11月8日に開催された天津会議の報告会では、(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)の早川光俊専務理事は「日本の25%削減の具体的な政策が決まること、温暖化対策基本法案を成立させることが交渉を大きく前に進める」と強調していました。
 国際交渉を妨害するような態度をたびたび示し、COPの場などで何度も「化石賞」を贈られた日本。今回も、「抜け穴」作りを狙っているようです。それについてはまた次回に!

2010年10月28日木曜日

COP10閣僚級会合開催中

 遺伝資源からの利益の分配ルールと、2020年・2050年までの生態系保全の目標が焦点のCOP10。対立を残したまま会議は最終盤に入りました。
 参加国全体の合意が作れなかった温暖化問題のCOP15と比較されることもありますが、今回は議定書の原案は形になっているし、各国の交渉は決裂せずに続けられています。議長国である日本の「本気度」が問われていると思います。

 さて、自然と人とが共存・共生してきた世界中の暮らしの知恵や技術を共有するという「里山イニシアティブ」をCOP10に提案している日本ですが、菅首相は環太平洋戦略経済連携協定(TPP)への参加検討を表明しています。

 TPPは、原則として例外品目を認めずに関税を撤廃するもの。農産物も対象です。農水省の試算によると、TPP参加で直ちに関税撤廃を行い対策を講じな かった場合、コメなど主要19品目の自由化はGDPを7.9兆円押し下げ、国産物のほとんどが壊滅的打撃を受けるとしています。
 食料自給率は現在の40%から14%へ。コメはわずかな有名ブランド品のみが残り、砂糖は国産品は流通しなくなるなど衝撃の試算結果です。

 営農が維持できないで、「里山」が守れるはずがありません。
 これまでも農産物・木材の輸入自由化で農林業は打撃を受け、営農は厳しさをましています。日本政府自身が「里山イニシアティブ」実践の先頭に立つ気があるのかどうか。欺瞞であるなら、きびしく批判しなければなりません。

2010年10月23日土曜日

さようなら名古屋!

ありがとう名古屋!

バイバイ名古屋!

すべての名古屋にいた方にありがとう!(;_;)

藤前干潟☆

みんなと藤前干潟に来てみました♪

海風が超気持ちいぃ〜(*^ー^*)year!

また来たいな☆

3日目終わり☆

どうも皆様、こじこじコップでございます☆
ついに名古屋滞在も明日を最後にするのみとなりました!!
名残惜しいとは今日のような1日を言うんだろうなぁ、帰りたくないっ(;_;)
さてさて。
今日は昨日とは比べ物にならないくらい、超hot!!でしたよっ(*^w^*)wow!
まず、朝、念願だった会議、『第一作業部会』を見に行きました♪
ビル4階分くらいの正方形の建物に・・・
100インチスクリーンが2つ、200インチスクリーンが2つ・・・
デーン!
一般傍聴席からも快適に会議を見れました☆
翻訳機も各席に一個ずつある!(^-^)v
言語が7チャンネルありまして、英語、スペイン語、中国語、アラビア語、日本語など豪華なシステムでございます☆
・・・右耳に日本語の翻訳機、左耳に英語の翻訳機を耳にかけて、会議の英語を学ぶこともできました(笑)
冗談はさておき・・・
朝イチで、『山の生物多様性』について条文の採択が行われました。
冒頭で、EUのABS(遺伝資源で得た利益の公正な配分)に関して、条文に変更を加えようと提案したことで・・・
20個あるパラグラフに大幅な変更が迫られました!
パラグラフごとの採択はらすべて全会一致で行われます。
しかも、あるパラグラフは、隣のパラグラフに吸収されて消されたりと、そんな生々しいやりとりに興奮冷めやらない!!(*^^*)
全会一致って言うのは凄い大事なシステムであり、採択が出来ない要因にもなります。
文法的な変更が行われたパラグラフでは、修正箇所が日本語に翻訳されても話に頭が追い付かなくて、焦りました(;_;)
そんな、あっと言う間の二時間でした!
周りに意外なほど同世代の日本人が傍聴していて、仲間意識を感じます。
嬉しかったですね(^-^)v
その後、公害地球懇ブースに戻り、環サミのみんなでコスプレ(?(笑))をして、ブースのアピールをしました☆
シロクマ(♂)
シロクマ(♂(笑))
高尾の天狗(♂)
恥ずかしながら、こじこじコップもシロクマの格好をさせていただきました(笑)
気づいたけど・・・
コスプレ楽しいぃー(笑)
みんな明らかに目立ってたよね?!
我ら、アピールのお役に立てましたかしら?(笑)
昼からは、金山駅に行きました。
ビア・カンと農民連のシンポジウムに行きました!
世界中のプロ農家集団、ビア・カンと、日本の頭脳・行動農家集団、農民連が集まり・・・
目から鱗ならぬ目から穀物並みに素晴らしい発表がされました!
前日のシンポジウムで気になっていたコウノトリ米の紹介・・・
これなんかは、営農法・生物多様性保全・メンバーの年齢層の厚さ・実行力、とてもお手本になる試みでした!
他にも、農業をなぜやるのかにまで言及した発表・・・
カナダの方の報告で、カナダの農業が今どれだけ崖っぷちに立たされているかがわかりました!
また、今回のシンポジウムで、種子の多様性を守ることの大切さが必死に訴えられました。
私も、マンションのベランダで行える大根の品種改良と種子の採取実験を6年行っていて・・・
実は隠れ植物の種コレクターでありますっ(笑)
種の数だけ個性が生まれる・・・
そんな種に、家庭菜園素人の私はロマンを感じますし、食文化・文化の多様性を保つ上で、特に島国日本にこそ種の多様性は必要だと感じます。
人がほしい形質だけをつまみ食いする遺伝子組み替え作物は、万能作物ではありません。
もしそんなスーパー植物があれば、世界中を駆逐してしまいますが、現に世界には生物が多様に溢れています。
生物38億年の歴史がそれを証明しているわけです。
遺伝子組み替えには研究開発費もかかります。
決して効率の高い行為だとは思いません。
今だからこそ、自然に対して素直になるべきでは?
意地をはらずに、土地土地の伝統に乗っ取った農業を世界で行ってほしいものですね☆

2010年10月22日金曜日

天狗登場(笑)!

第一作業部会!

条文の採択をパラグラフごとに行っています!

EUのABS(利益配分)に関しての提言に関して、大幅な変更が入りそうです!

文法的な校正に終止し、最終採択に関して、

『お互い誠実にあろうじゃないか、読みにくくはならないよ』

と、修正を拒む意見も。

CBD(生物多様性条約)の意義に関して、国と国が通訳機を通して英語でやりあってます!!

暑いです!

まだまだいたいです!

でもお腹も空きました・・・ぐぅぅ(*^^*)

2010年10月21日木曜日

一日目終了〓〓

こじこじコップです!(*^ー^*)シャキッ

密度の濃ゅぃ一日目が無事に終了致しました☆

まず、お昼から夕方まで、3部に渡り、公害地球懇のシンポジウムにみんなで参加しました!

こじこじコップは、1部に参加しました♪

生物多様性、地球温暖化に関してのシンポジウムです。

農業において、施肥・耕起・農薬は当たり前の農作業として、半世紀の間行われてきました。

勿論、収量の増大や農業効率が格段に向上したのは間違いありません。

しかし、日本は開発により自然生態系を著しく撹乱すると共に、農業・林業で生まれる二次的な生態系をも、木材価格の低迷や、農作物の自由貿易により失いつつあります。

そのため、現在は耕さない農業『不耕起栽培』や、水田を生物多様性の保全に生かす『コウノトリ水田』などの工夫が考えられているようです。

さて、一方で、温暖化と言う現象を消費者の立場から全国で調査した会の報告もありました。

今年は、偏西風の影響で日本にかつてない猛暑が訪れました。

北にいないはずの生物がいたり・・・
セミの鳴く順番が変わったり・・・
昆虫がいなくなったり・・・

異常な報告が全国から寄せられました。

沢山の調査から地球温暖化がより現実味の有るものに感じられます。

1部が終わり、私は、2部の時間に公害地球懇のブースで、お客様にクイズを配ったり、パネルの説明をしたりしました☆

私が大学生だと言うことで、特に同じ年代の方たちとのやりとりがとても楽しくて、遥々東京から駆けつけた意義がありました!

また、お子さんを連れた方、他ブースのスタッフの方も熱心にパネルの説明を聞いてくださり、とても賑やかなブースになっていたと思います!

満足いく時間を過ごし、3部を聞き・・・

最後に、2部に交流シンポジウムを開いてくださったビア・カンの方、農民連の方、環サミの人間で交流会が開催されました!

皆さん、いろんな国で活躍してらっしゃるご様子。

インドネシア・韓国・ドイツ・カナダなど、普段会えない国の方の生の自己紹介などが聞けました!

通訳の方もたくさんおり、興味深かったのは、

フランス語を英語に訳すフランスの方の話す英語を訳す日本の通訳の方、って・・・新鮮な光景(笑)(*^ー^*)

とにかく、またご一緒したい方々でした!

さぁ。

本日の報告はおしまい!

また明日も頑張ります♪

今からシンポジウムに参加します☆

これから『生物の多様性と農林水産業の未来』と言うシンポジウムにみんなで参加します!!

我らが環サミのメッセージカードも、『公害・地球環境問題懇談会』様のブースに無事に展示させていただきました!!☆

貴重な体験をこの3日間で存分に自分の言葉で語れるようにしたいと思います!

名古屋!COP10会場に着きました!!
これから登録に行きます〓

2010年10月19日火曜日

COP10、始まる!

ついに昨日18日、生物・生態系を守るための新しい世界目標「新戦略計画」の決定と、遺伝資源の利益配分の国際ルール(名古屋議定書)の採択を最大の使命にかかげて始まりました!環サミ代表団は21日からNGO枠で正規参加します。

焦点の新戦略計画は、20年目標と50年目標を含む世界の共通目標。20年目標では20項目の個別目標の設定を目指します。森林減少を食い止めることや、保護区を広げることを重要課題としています。

名古屋議定書は1992年の条約採択以来の課題で、動植物や微生物といった遺伝資源から新薬などを開発した際、利益の一部を生物の原産国にも配分するための法的拘束力がある国際ルールを規定するものです。


代表団は現地からもブログを更新予定です!
 

2010年10月10日日曜日

明日からいよいよ!

 ついに生物多様性条約COP10(の前段と言うべき、カルタヘナ議定書COP/MOP5)が始まります。カルタヘナ議定書は、条約にもとづき遺伝子組み換え(GM)生物・作物の貿易ルールを定めたもの。8日、その準備会合でGM生物・作物が輸入国の生態系を壊した場合に損害賠償や基金設立を輸出側の企業などに追わせることができるようにすることが確認されました。MOP5で正式採択されれば、COP10でその旨報告されるはずです。


 GM生物・作物に生態系を破壊する可能性が否定できないからこそ、国際社会で議論されているわけですが、日本はGM作物輸入大国。GMナタネは輸送中にちらばり、すでに自生があちこちで確認されています。
 GM作物の問題は単純に輸出側にだけ責任を負わせればいいというものでもありませんが、改めてこの問題を考える上でも、重要な一歩となりそうです。

2010年10月4日月曜日

日本政府へのメッセージを集めました;

 外来種問題、途上国での農漁業を含む開発や先進国を含む農薬ほか化学物質、そして地球温暖化…。人間生活はさまざまな形で生物多様性に影響を及ぼしています。
 そして日本においてはこと、大型開発事業と米軍基地による環境・自然破壊、生物多様性の破壊が目立ちます。希少生物を含む生き物ばかりか、人間の暮らしへの被害も甚大なのが特徴です。


 国連生物多様性年と名古屋でのCOP10開催をうけ、いくつもの雑誌でも特集が組まれるようになってきました。テレビでも特番など組まれるようですが、国内の問題はどれだけ取り上げられるのでしょうか?新聞などの番組紹介を見る限りでは、世界の希少動物などはでてくるようですが…。注目したいところです。

 容積では全世界の0.9%日本近海に、世界の14.6%もの生物種が暮らしています。その海を破壊するもののひとつ、辺野古新基地問題では、日本自然保護協会が調査の結果「日本政府がCOP10の議長国として生物多様性を壊そうといいのか」と警告しました。

 調査には自然保護団体や市民ボランティアが参加しています。温暖化でも生物多様性でも、解決をしていくのはこうした市民の力です。「環サミ」事務局では、COP10に向けて「議長国日本政府へのメッセージ」カードを集めました。集めたカードは事務局で集まって英訳し、並記しました。これまでに集まった分は、COP10のNGOブースに展示します。

2010年9月29日水曜日

名古屋COP10開催迫る

 地球温暖化は生物種の絶滅を招き、また、開発による自然破壊や貧困による焼き畑などは温暖化を促進する要因になります。「生物多様性条約」と、温暖化抑止を目的とする「気候変動枠組条約」とは、双子の条約とも言われます。

 10月には名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議」が開催されます!先日はカナダで国連部会が開かれましたが、遺伝資源の取得と公平な利益配分の国際ルールを規定する「名古屋議定書」の原案は合意に至りませんでした。途上国側と先進国側の対立によるものです。

 主には医薬品、そして観光資源等々のもとにもなる遺伝資源は、生物そのものの種数・個体数(未発見含む)に依存しますが、豊富なのは途上国。利益を極大化したい途上国と、利益配分の際限ない拡大を懸念するEUなど先進国。議定書の行方はCOP10にゆだねられました。

 そのCOP10ですが、会場周辺の展示は9割くらい企業と自治体で占められているそうです。その取りまとめをする巨大広告企業電通をはじめ、諸々の準備も大企業がしめ、高いお金をとっています。COP10そのものがさながら金儲けの公共事業のよう?

 企業や自治体の展示だけでは、ゼネコンと自治体が一緒になって進める環境破壊の大型公共事業にメスが入るはずもなく、COP10の成功に逆行するものになりかねません。私たち市民の注目や働きかけがますます重要になっています。

2010年7月10日土曜日

参院選候補者エコチェック!

 こんにちは、「虫博士」です。明日は参院選の投票日。どこに、誰に投票するか参考になるツールを紹介します。

 温室効果ガスの削減目標を定め、温室効果ガスを確実に減らす制度作りを求める「MAKE the RULEキャンペーン」が、比例区・選挙区候補に6月1日からアンケートをとっています。(報告は6月23日発表でした…。紹介遅くなりすみません)
http://www.maketherule.jp/dr5/ecocheck2
ページはPC用のみ、報告はPDFです。面白いのでぜひ見てください!一目で態度がわかります。

 「日本は、世界での温室効果ガス削減のリーダーシップをとるために、率先して2020年25%、 2050年80%の温室効果ガス排出の削減をめざすべきと考えますか?」など設問は5つ、それぞれについて3つの選択肢から答える明快なもの。ちなみに発表時点で回答率がダントツの97%だったのは日本共産党、しかも回答者全員が温暖化対策に非常に積極的という評価です。
 選挙区ごとで見ると、例えば東京選挙区では民主党の蓮舫氏・小川敏夫氏はいまだに無回答。最も積極的という評価になっているのは日本共産党の小池あきら氏、社会民主党の森原秀樹氏でした。

 そのほか、気候ネットワークやWWFジャパンなどが各党の政策評価を発表しています。
気候ネットワーク:
http://www.kikonet.org/iken/kokunai/2010-06-23.html
WWFジャパン:
http://www.wwf.or.jp/activities/2010/07/842702.html

2010年6月16日水曜日

6月5日、シンポジウムを開催しました

 当日は、都内のいくつもの大学からの学生を中心に、50人以上が参加しました!
 シンポジウム「私たちの環境サミット」は今年で3回目。東京農工大学の教室を借りての今回のテーマは、生物多様性と地球温暖化。2010年は国際生物多様性年であると同時に、「生物多様性条約第10回締約国会議」:COP10が名古屋で開かれる年。生物多様性とは?学生には何ができる?温暖化対策先進国の取り組みと、日本の取り組みの違いは?などを考え、話し合いました。4時間はあっという間に過ぎてしまいました。


 植物は日本全体の種の1/4にあたる、少なくとも1321種が確認されている高尾山。昆虫、鳥類もたくさんの種類、個体が生息しています。たった770haしかない、日本最小の国定公園に貴重な生物多様性が残されているのはなぜか、という話をしてくれたのは橋本良仁さん。「高尾山の自然を守る市民の会」や「公害・地球環境問題懇談会」などで活躍しています。
 高尾山の生物多様性は、特異ともいえる位置、地下水を保持する構造と何百年もかけて作られた豊かな土壌に支えられています。また信仰の中心として、防衛の要所として戦国時代の北条氏が守り、江戸時代には徳川直轄領として、近代には国有林から国定公園となり人の手によって守られてきたのだそうです。
 橋本さんは、パワーポイントで高尾山の植物や鳥類の豊かさを紹介してくれました。圏央道の工事によって枯れてしまった八王子市内の滝の写真などには会場から思わず声があがりました。圏央道トンネルは高尾山にも掘られていますが、「鞆の浦」の埋め立て再開発事業が裁判により中止になったこと、課題ははらみつつもともかく工事中止になった八ッ場ダムなど、流れが変わってきていることなどをあげながら、環境や生物多様性を市民の力で守ることができると話してくれました。

 橋本さんと同じく「高尾山の自然を守る市民の会」などで活躍する奥田さが子さんは、デンマークの市民運動や暮らしのあり方・自然の考え方を学ぶ中で得た、自然と共生する暮らしの中でこそ人間らしい暮らしができるという実感を語ってくれました。
 高尾山には、近年保水力が注目されているブナがわずかに自生しており、太平洋側では南限です。さらに、帰化植物はわずか5%程度しか侵入しておらず、豊かな生態系が保たれています。これを守っていける生活のあり方が求められているし、ぜひ考えてほしい、と呼びかけました。


 COP15に参加した学生が語ったのは「学生の力」。温暖化対策先進国と日本との違いを知り、仲間たちと学んでものごとを科学的に見る目を身につけることができたこと、その見方で世界と日本をみたときに、企業は「エコ」を売りにしているけど本当に環境のことを考えているのか、など社会の問題が見えてきたそうです。温暖化防止のためには個人の努力も必要だけれど、日本の家庭からのCO2排出量はわずか5%。仮に、夏場日本中のエアコンを消したとしても、総排出量の2%しか削減できません。しかしデンマークでは、町も道路も働き方も「人」が中心の社会で、経済成長をしながらCO2排出を減らすことに成功しており、排出量取引制度や環境税などの確かな政策、政府を後押しする圧倒的な市民の力がそれを実現させています。
 COP15参加をふくめ、デンマークで印象に残った3つの言葉があったそうです。10万人のワールドアクション、行進の終着点で参加者を前に同世代である21歳の女性がステージの上から「私たちや子ども達の未来を守るために、私たちは温暖化を抑止しなければなりません」と訴えていたのを聞いて心に訴える言葉を身につけたいと思ったこと、デンマークで働くエネルギーアドバイザーの方からの「あなた方学生が地球、人類の未来です!世界中の学生が運動をしてくれることが温暖化を止め、未来を守るのです」という日本の若者へのメッセージを届ける責任を大きく感じたこと、デンマーク在住の澤渡夏代さんに「日本の若い人も真剣に考えています。どうすれば日本は本当の環境先進国になるのでしょうか。」とたずね、「急いでもなにもできない。意見が違ったりするのは当たり前だからこそ、とことん話しあって。たくさんの人と話して、経験をつんで、自分の信じることを続けてほしい。」という答えをもらい、あせることはない、真実を伝え、みんなで考え答えをだしていきたいと思わず泣いてまったことを紹介しました。
 もう世界では多くの若者がリードしており、未来の子どもたち、人々のために私たち若者・学生が世界をリードしていくことが大切だと気付いたと語り、今こそ若者が行動しようと呼びかけました。そして環境を守ることは暮らし、農業、生物保護などの広い分野で結ばれるからこそ、その結ばれた絆が国際政治を動かすし、地球温暖化問題は世界中の人々とつながる問題だからこそ必ず解決できると信じています、と力強く訴えました。


 COP15に何度も参加してきた坂口明さんは、日本共産党の発行する「しんぶん赤旗」の記者。温暖化に対する日本と世界の取り組みについて話しました。また政府の「地球温暖化対策基本法案」の問題点と日本共産党の提出した同法案の抜本修正案を紹介しました。
 坂口さんはまず、温暖化懐疑論への反論を踏まえ、世界は問題が実際に大きくなる前に対処する「予防原則」に基づいて行動していることを示し、その必要性を説明しました。
 日本のCO2の50%がたった44社の企業(主に電力・鉄鋼)から排出されていますが、ここにこそ対策が必要だと具体的な数字をあげて明らかにしました。一方で政府は「低炭素社会の切り札」として原子力発電所を推進していますが、坂口さんは原発は技術的に未確立で安全性にまだ不安が大きく放射性廃棄物の処理方法も未確立であることや、日本が地震大国であること、ウランは輸入品で国産エネルギーではないこと、エネルギー効率も低いことなどの問題点をあげ、温暖化対策としてもふさわしくないと述べました。
 政府の法案では、実効性のある温暖化防止のための国際的な枠組と、温室効果ガス排出量の目標が合意されたときに初めて「25%削減」の目標が設定されるなど、取り組みの本気度が問われるような問題があることを説明。日本共産党の抜本修正案の「気温上昇を2度以内に抑える」ことを明記し、国際的な合意などの前提条件なしに30%削減すること、国と産業界の公的削減協定を結ぶこと、原発依存をやめて再生可能エネルギーをエネルギー全体の20%まで引き上げること、の4つのポイントについて解説しました。
 最後にCOP15の積極面や課題、そこからCOP16へ向かう世界の流れなどを解説。国際合意は簡単ではないからこそ、政府の法案のそれを待っていては国内の温暖化対策がますますおくれてしまうと改めて指摘し、大企業にも堂々とモノがいえる政治に転換することが温暖化対策前進のためにも必要だと話を結びました。


 分散討論にはシンポジストの橋本さん・奥田さん・坂口さんも参加してくれました!

 学生の感想を一部、紹介します。

「こういった他大の方々や講師の方々が来るシンポジウムというものに参加したことが無かったので、とても新鮮な気持ちで参加できました。土曜日に行われたことも助かりました!!次もぜひ参加したいです!!!」(3年)

「知らなかったことがたくさんあって、頭がパンクしそうでしたが良かったです。COPに興味を持ちました。高尾山が危ないと思いました。」(1年)

「話を聞いていて、海外では企業が積極的に環境活動に力を入れており、政治もそれに協力していっている。日本の企業も、もっと多くの企業が環境活動に力を入れるべきだと思うし、政治ももっと協力してやりやすくさせてあげるべきだと思いました。なぜ温暖化を防止しなければならないかが、話を聞いて少しでも分かったと思うのがよかったです。」(2年)

「現場の意見、政治の意見、学生の意見、それぞれの想いが聞けてよかった。」(3年)

「高尾山の身近な環境問題を初めて知り、なかなか動き出さない政府を動かせるのは私たちの力なのだと感じ、温暖化問題の現状を知れて、今日は大きな成果が上がったと思います。今日は参加してよかったです。」(2年)

2010年6月5日土曜日

高尾山

遅くなりましたが、

5月9日(日)高尾山に登ってきました~!
自然がいっぱいでとっっっても癒されました…。

生物がとても豊かなところでした。木も草も花も虫も…人も………私は昆虫苦手なので、若干ビビッていましたが。笑

まさしく「日本一の生物多様性」ですね!


みんな共生してるんです。してたんです。圏央道建設計画がくるまでは!



鉄のハコです。コンテナみたい?


こんなものいらーん!

と改めて思いました。うん。


高尾山企画は秋にもまた計画予定!楽しみです♪



そして!

明日(もう今日ですね)はいよいよ!

私たちの環境サミットシンポジウムです☆☆

2010年3月19日金曜日

「気候ネットワーク」、排出量公表制度2007年データ分析の結果を公表

 NGO「気候ネットワーク」の分析によると、2007年度の日本国内の温室効果ガス排出総量の50%は電力・鉄鋼をはじめとする大手44社から排出されています(右の円グラフ参照)。しかもこの44社の合計排出量は前年比9%も増加しています!
 イギリス等温暖化対策先進国では既に企業に排出上限を課し、排出削減に成功しています。日本の民主党も昨年8月の衆議院議員選挙では排出量上限枠付きの排出量量取引制度を掲げました。しかし大企業の猛反対にあい温暖化対策基本法案には明記されていません。また、2020年までに90年比25%削減するという目標も、「すべての主要な国の参加する枠組みと意欲的な目標が合意された日以後に実施する」としており、対策を遅らせる可能性を残しています。

 企業名やその他詳細なデータは、「気候ネットワーク」のウェブサイトにPDFファイルで公開されています!

2010年3月3日水曜日

地球温暖化を考える「科学の目」講座のお知らせ!

 社会問題や最新の学問を学べる「科学の目」連続講座。毎回専門家や学者など第一人者の話が聞けます。
3月には、2つ温暖化企画があります♪友達誘ってぜひご参加を~
 主催は、民青同盟都委員会と共産党都委員会が中心でつくっている実行委員会です。


「どうする?どうなる?地球温暖化」
~COP15に参加した笠井あきら衆議院議員に聞く~

 「科学者は仕事をした。次は政治家の番だ」(潘基文国連事務総長)と言われる地球温暖化問題。日本共産党ヨーロッパ視察に参加し、ドイツやイギリスの政府責任者達と意見交流した笠井衆議院議員が講師です。

日時:3月6日(土)18:00~20:30
場所:全理連ビル9階会議室A
JR代々木駅北口向かいのビル。1階はマクドナルドです。



「みんなで考える地球温暖化」

講師:歌川学さん
 産業技術総合研究所エネルギー部門主任研究員、財団法人政治経済研究所主任研究員
温暖化抑止を実現するための技術や政策を幅広く聞け、抑止の具体的な展望が持てます!NGOでも活躍する研究者です。

日時:3月22日(月)14時~17時
場所:新宿農協会館8階
新宿駅南口から徒歩5分です。

お問い合わせは「科学の目」連続講座実行委員会まで