2010年12月10日金曜日

カンペシーナ集会に参加したボリビア大統領と人々

この投稿は、同行している公害地球懇の方が寄稿してくれました!

12月9日、農民連の方からの連絡でラビアカンペシーナ(農民の道)集会に参加する。バスを乗りついでキンタナ・ルー州庁の会場に行く。ラテン音楽と演説調の大声が聞こえる会場に入る。
やがて、アナウンスがあって、モラレス・ボリビア大統領が壇上の上の中心に座る。彼は外国のメキシコにいるがすごい人気である。彼はボリビアの農民出身大統領であるので特別だ。VIPに対する警察の護衛がないのも不思議だ。彼を迎えて世界の代表が自己主張をしている。英語のスピーチはすべて逐次スペイン語に訳している。日本代表は2人の農民連の代表の方が紹介されて、日本語で挨拶した。司会進行役も長々と演説している。会場に「シー」(イエス)と言わせながら、会場をひとつにして進めた。やっと、モラレス大統領にマイクが回った。彼は原稿を持たないで1時間演説した。
演説の内容は詳細にわからないが、二つの特徴があった。ひとつは、カピタリスモ(capitalism)の言葉が10回以上出てきた。新自由主義、帝国主義の言葉も出てきた。後段に、ソシアリスモ(socialism)も10回ぐらい出てくる。また、レボルシオン(revolution)も使われる。つまり、資本主義がラテナンアメリカ農民、小作人を苦しめていると訴えている。日本では現在あまり使われていない用語である。二つめは、南米、南アジアの用語から、中南米の諸国の名前が次々出てくる。ラテンアメリカは共通の祖先を持ち、スペインに征服され、スペイン語、カトリック経という共通の歴史、文化を有している特別の大陸である。モラレスはもはや外国の大統領ではなくて、中南米農民の指導者として親しく扱われているのだ。
演説中に冷たい雨が横殴りに会場に入ってくるが、熱気で体を暖めている。演説の前に降っていた小雨は、カメラに収まらない大きな二重の虹となった。カンクン歓迎の虹に見えた。演説集会閉会後、農民連の方たちに会える。記念写真を撮ったが、カンペシーナの人が撮影の中に入ってくる。きわめて友好的だ。その後、参加者に無料の食事が提供されている会場に案内された。腹いっぱいに食べた。この大きなテントの会場には寝袋で寝ている参加者もいる。今日は疲れたが、楽しい日であった。(イタリアーノ)

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